昨今プロテインの値上げが止まりません。
過去のプロテイン価格を調査したところ、値下がりしたプロテインはほぼありません。
一方で、プロテイン価格は毎年少しずつ高くなっています。
特に2022年に入ってからは信じられないくらいの値上げが続いています。
トレーニングや美容に気を使うみなさまであれば、プロテイン価格高騰に気が付いていると思います。
さらに、プロテインの止まることのない値上げに不安を覚えている方も多いと思います。
今回、プロテイン値上げの理由と原因 についてまとめました。
プロテイン値上げ推移
私はコスパの良いプロテインを買いたいです。
プロテインの値上げが大きなニュースになってから、今までにどれくらい値上げされたのか気になりました。
ここ最近に特異的に値上げが起きているのか?毎年のように値上げをしているのか?
そのため、私、妻、友人の購入履歴と、ネットの価格調査結果をもとにプロテインの価格推移をまとめました。
プロテインメーカやプロテインの種類(ホエイ・ソイ)により、値上げのやり方が大きな違いがあることがわかります。
そこで人気のあるプロテインの値上げ推移を調べてまとめました。
■人気プロテインの値上げ推移まとめ
プロテイン生産工程
プロテインは以下プロセスで作られます。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは、以下4つのプロセスに分かれます。
- 大豆栽培
- 乳牛育成
- 生乳生成
- プロテイン加工
大豆栽培
乳牛の餌となる大豆(とうもろこし等など)が大量に必要になります。
世界の大豆生産量は年間約3.2億トンです。
アメリカ、ブラジル、アルゼンチンの3カ国で世界生産量の約8割を占めます。
大豆栽培のほとんどがアメリカ大陸で行われています。
乳牛育成
乳牛から生成される生乳がホエイの成分になるため、乳牛の育成が必要です。
乳牛は、家畜化された牛のうち、特に乳の出る量が多くなるように品種改良された牛のことを指し、日本ではホルスタインがよく知られている。
出産しなければ乳は出ないので、常に搾乳できる状態にしておくために、出産後2か月ほどで次の人工授精が実施されます。
搾乳期間は、出産後約300日間と限られております。
乳牛を育成するために多くの時間と費用がかかります。
生乳生成
乳牛から生乳を搾乳するプロセスです。
2020年の世界の生乳生産量は、9億1432万トンです。
主要生産国は、インド(1億9480万トン)、EU(1億4968万トン)、アメリカ(1億125万トン)です。
アメリカは、大豆生産量・生乳生産量でトップに位置しています。
プロテイン加工
生乳からプロテインに加工するプロセスです。
生乳をホエイ分離し、ホエイパウダーを製造します。
ホエイ分離 : 凝固 → 固液分離 → ホエイ抽出
ホエイパウダー製造 : ろ過 → 殺菌 → 乾燥 → ふるい
ソイプロテイン
ソイプロテインは、以下2つのプロセスに分かれます。
- 大豆栽培
- プロテイン加工
大豆栽培
ソイプロテインの原料となる大豆の栽培が必要です。
アメリカ、ブラジル、アルゼンチンの3カ国で世界生産量の約8割を占めます。
大豆栽培のほとんどがアメリカ大陸で行われています。
プロテイン加工
大豆からプロテインを加工するプロセスです。
大豆に含まれている油脂などを取り除き、残った たんぱく質を粉末状に加工します。
乾燥大豆の約30%がたんぱく質です。
プロテイン生産工程 物流
物流を大きく分けると以下二つあります。
- 原料の輸送
- プロテインの輸送
原料の輸送
原料である、大豆、生乳には物流が必要です。
大豆畑から乳牛を育てる牧場まで、大豆を輸送するコスト。
生乳をプロテイン生産工場へ輸送するコストです。
プロテインの輸送
生産されたプロテインを購入者へ届ける配送コストがかかります。
海外生産されたプロテインは、空輸・船便で日本へ送るガソリンの費用がかかります。
国内生産されたプロテインは、陸路で配送する(離島などは空輸)ガソリンの費用がかかります。
※国内生産であっても、原料のほとんどは海外から輸入しているため、海外から日本への配送コストはかかります。
プロテインが生産され、購入者へ届く流れは以下の通りです。
海外工場生産
海外工場で生産されるプロテインが消費者に届くまでの流れは以下の通りです。
海外生産のプロテインには、マイプロテイン・ゴールドスタンダードなどがあります。
- 大豆栽培
- 乳牛育成
- 生乳生成
- プロテイン加工
- 日本へ輸送
- 消費者へ輸送
日本へ輸送
海外で生産されたプロテインを日本に配送します。
配送方法は、飛行機で輸送する空輸と、船で輸送する船便があります。
飛行機の燃料はケロシン、船の燃料は重油が使われます。
ケロシンと重油は、共に原油を原材料に作られます。
消費者へ輸送
海外から日本に配送されたプロテインは、その後消費者へ配送されます。
配送方法は、陸路で輸送する車配送と、離島へは飛行機+車で消費者へ輸送します。
車の燃料はガソリンです。
ガソリンは原油を原材料に作られます。
国内工場生産
国内工場で生産されるプロテインが消費者に届くまでの流れは以下の通りです。
国内生産のプロテインには、ビーレジェンド・エクスプロージョン・バルクスなどがあります。
- 大豆栽培
- 日本へ輸送
- 乳牛育成
- 生乳生成
- プロテイン加工
- 消費者へ輸送
プロテインの原料となる大多数の大豆は、海外からの輸入に頼っています。
プロテイン値上げ原因
メーカがプロテインの値上げをする際には、公式にアナウンスすることが多いです。
2022年8月にマイプロテインが発表した値上げアナウンスは以下です。
プロテインパウダー製品の価格改定のお知らせ
この度は、マイプロテインのプロテインパウダー系製品の価格改定につきましてご連絡させていただきます。
「Impact ホエイ プロテイン」を含む、プロテインパウダー製品は、弊社製品の中でも最も人気のある製品となります。そのため、常にお客様へ高品質な製品を最良な価格でお届けするため、日々最善を尽くしてまいりました。
しかしながら、約2倍に及ぶホエイプロテインなどの原材料のコストの価格高騰や、原油価格高騰の影響による輸送費用・梱包材価格の上昇などにより、誠に勝手ながら、この度プロテインパウダー製品の価格改定を行わせていただきます。
マイプロテイン
マイプロテインの値上げは一例ですが、プロテインの値上げ理由は大きく分けて以下2つです。
- 原価高騰
- 輸送費用アップ
プロテイン原価高騰
プロテインの値上げ理由として一番言われるのが、原価高騰です。
プロテインの原価高騰はシンプルで、大豆価格の高騰を指します。
※厳密にはプロテインパウダーに含まれる着色料・甘味料等の原価高騰もあります
ホエイプロテインとソイプロテインの原料コストが高くなることで、必然とプロテイン価格が高くなります。
これがプロテインメーカが値上げの原因でアナウンスをしている、「原価高騰」の理由です。
プロテイン輸送費アップ
プロテインの値上げ理由として、輸送費アップも言われております。
プロテインが作られて、購入者に届くまで、さまざまな物量コストが発生します。
現在、ロシア・ウクライナ戦争により、エネルギー問題が取り立たされております。
ほとんどの国が、ロシアが保有する大規模なエネルギー(天然ガス)の輸入を制限しております。
その結果、別のエネルギー(石油・ガソリン)価格の需要が高まり、ガソリン価格が高騰しております。
※日本のガソリン価格は、日本政府が価格の補助をしているため、ガソリンの値上げはそれほど大きくありません
ガソリン価格が高騰した結果、物流(車、飛行機、船)コストが上がっています。
輸送費アップにより、輸送費がプロテイン価格に反映された結果、プロテイン価格が高騰しています。
プロテイン価格高騰まとめ
プロテインの価格高騰をまとめると以下になります。
消費者に届くまでに数多くのコストアップが発生しております。
プロテインを安く購入するには
プロテインをできるだけ安く購入する方法は以下2つです。
- セール期間に購入する
- 今すぐ購入する
セール期間に購入する
安く買うには、セール期間に購入する方法があります。
マイプロテインのセール期間では、最大50%OFFになることもあります。
また国内メーカのプロテインは、Amazonセールで定期的に安くなります。
セール期間に購入することが、最も安くプロテインを手に入れられる方法の1つです。
■マイプロテインの年間セール
今すぐ購入する
もう一つの安く購入する方法は、今すぐ買うということです。
全てのプロテインメーカがプロテインの値上げをしています。
以下、エクスプロージョンホエイプロテインの価格推移です。
この価格推移のグラフから以下2つのことがわかります。
- 安くなることは見込めない
- 急に値上げする可能性がある
安くなることは見込めない
2020年の販売から今まで一度も値下げは行われておりません。
この傾向は全てのプロテインメーカで同じで、過去に値下げしたメーカはありません。
そのため、今後現在の価格から安くなることは想定できません。
現在の価格が、今後将来において、一番安い価格である可能性が高いです。
急に値上げする可能性がある
ほとんど全てのプロテインメーカは2022年に入って大幅な値上げをしています。
さらに、原料価格高騰と輸送費アップに関して、改善する見込みがないことから、再度値上げをする可能性は非常に高いです。
今すぐに購入するのが最も安く買う方法なのかもしれません。
※次回セール前に値上げする可能性があります
最後に
今回は、プロテイン値上げ理由と原因 についてまとめました。
プロテインの値上げ原因について、原料価格高騰! とアナウンスされているものの、つまりどういうことなの?
ということがイマイチ理解できていない方は多いと思います。
今回の記事をご参考いただき、今後のプロテイン購入時期を検討してみてはいかがでしょうか。
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