今回は、ゴム引張りJIS試験の試験条件と計算式(弾性率・強度・破断伸び)についてまとめました。
何か試験をしようと思ったときに、試験条件を確認されますよね。
その時に、オンラインや、紙のJISを見て、試験条件を確認するのがとても面倒ですよね。
そのため、JISから要点だけ抜き取った、ゴム材料の引張り試験方法についてまとめました。
ゴム引張り 試験方法
規格
ゴム引張り試験規格は、以下の通りです。
規格:JIS K 6251 加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムー引張特性の求め方
試験機
試験機は、引張試験ができる島津製作所のオートグラフが一般的だと思います。
ゴムの一般的な引張強度、最大伸びの観点から以下を推奨します。
*ダンベル試験片3,5,6号形の場合

試験片
試験片形状は、以下が推奨されています。
試験片形状:ダンベル試験片3,5,6号形

試験片は、加硫、又は成形後16h〜4weeks のものを使用すること。
試験条件
引張試験の試験条件は以下のとおりです。

標線間距離とは、試験片の伸びを測定する箇所の距離になり、ダンベル3号,6号は20mm、ダンベル5号は25mmになります。
物理的に伸びを測定する伸び計や、動画で測定するカメラ撮影式伸び計の初期の距離が標線間距離になります。
ゴム引張り 試験結果 計算式
ゴム引張り試験結果の計算式は以下になります。

引張り試験においては、応力を算出する引張強度と、伸びを算出する破断時伸びの計算式を抑えておけば問題ないです。
最後に
今回は、 ゴム引張りJIS試験の試験条件と計算式(弾性率・強度・破断伸び)についてまとめました。
自身が久しぶりに試験を行う際に、毎回JISを見直すことが面倒だった経験があり、またオンラインにこういったまとめた情報がなかったため今回記事にしてみました。
ゴム材料に限らず、樹脂材料などについて基礎的なことを理解しやすいようにまとめております。
主に樹脂やゴム材料、材料リサイクルに関してわかりやすくまとめておりますので、皆さんのご参考になれば幸いです。
ゴムや樹脂材料でお困りなことがありましたら気軽にコメントいただければ、分かる範囲でご回答させていただきます。
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