今回は、ゴムの添加剤種類一覧(マグネシウム、ステアリン酸等) についてまとめました。
ゴム材料とは
ゴム材料は以下のようにたくさんの種類があります。
- 天然ゴム
- スチレンブタジエンゴム
- クロロブレンゴム
- アクリロニトリルゴム
- ブチルゴム
- エチレンプロピレンゴム
- ウレタンゴム
- シリコンゴム
さらに、一般的にゴム材料は、ゴム成分だけでなく、加硫剤や補強剤などさまざまな添加物が配合され構成されています。
ゴム成分単体の生ゴムと呼ばれる状態では、強度が著しく低く、製品としては成り立ちません。
そのためゴム材料は、ゴムを加硫させ、ゴム材料の剛性・強度を向上させた状態で使用されます。
こういった背景から、ゴム材料にはさまざまな添加物が配合されます。
ゴム材料 添加剤
今回、ゴム材料に添加されている成分について、まとめました。
ゴム材料の基本的な成分は以下の6つになります。
- ゴム
- 加硫剤
- 加硫促進剤
- 助剤
- 老化防止剤
- 補助剤
(他にも多数の添加剤はあるかと思いますが基本的なものだけを書いております)
ゴム材料の基本的な役割を以下表にまとめました。
ゴム
ベースのゴム材料です。
多くのゴム材料は天然ゴムベースかと思いますが、天然ゴムにスチレンブタジエンゴムを混ぜ合わせた合成ゴムもさまざまな部品に使われております。
部品に求められる機械的特性に紐づく形で、ゴム種が選定されます。
加硫剤
加硫剤は一般的に硫黄が使われます。
加硫剤を添加することで、ゴムが架橋反応をしてゴム硬度が向上します。
ゴム硬度向上と共に、ゴムの剛性や強度も合わせて向上します。
加硫促進剤
加硫促進剤はステファンアミド(CZ)と、チウラム(TT)が一般的に使用されます。
ゴムの加硫を促進するために添加され、加硫促進剤がなくてもゴムの加硫は進みます。
ただし、加硫促進剤がないと、加硫時間が長くなり生産性が悪いため、一般的に加硫促進剤は添加されます。
助剤
助剤に関しては、たくさんの種類があり、ゴム用途によって異なります。
酸化亜鉛、ステアリン酸に関しては、ゴム加硫時の中間体を生成するために添加されます。
老化防止剤
代表的な老化防止剤は、ラジカル反応を止める3C,6Cと、材料コーティングをするWAXの2種類があります。
老化防止剤は、ゴム製品を屋外で使用する際に、外気熱と大気中のオゾンに常に晒されるため、酸化劣化やオゾン劣化を防ぐ目的で添加します。
老化防止剤については、別記事で詳細をまとめております。
補強剤
補強剤は、代表的なものとしてカーボンブラックがあります。
カーボンブラックは、ゴムの硬度や強度アップを目的に添加します。
また多くのゴムが黒色をしているのは、カーボンブラックの黒色がゴムに着色しているためです。
カーボンブラックの種類や特徴については、別の記事で詳細をまとめております。
最後に
今回は、ゴムの基本的な添加剤 について書いてみました。
ゴムの添加剤は多くの種類があり、今回記載のない添加剤も多くあります。
ゴムの添加剤について、添加量はphrで行います。
phrでの添加量の管理について、分かりやすく別記事にまとめました。
ゴムや樹脂材料でお困りなことがありましたら気軽にコメントいただければ、分かる範囲でご回答させていただきます。
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